マイホームを購入する場合は現在住んでいる家を手放す準備も必要です。

そのため「購入してからどれくらいのスケジュールで新しい家に引っ越せるんだろう?」と気になってしまう方は多いことでしょう。

不動産を契約してから実際に引き渡しが行われるまでの期間を知っておけば、スムーズに準備に取り掛かれます。

この記事では、中古住宅を購入する場合の契約から引き渡しまでの期間や流れ、注意点について解説します。

これからマイホームの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

中古住宅を購入する場合の契約から引き渡しまでの期間

はじめに、中古住宅の契約から引き渡しまでにどれくらいの期間が必要なのか見ていきましょう。

 

理想的な中古住宅を見つけて実際に入居できる状態になるまで、通常は1~2ヵ月程度の期間が必要だといわれています。

ただし購入する物件の状態や売主との契約内容によっては期間が変わるため、転勤などで「いつまでに引っ越したい!」とある程度の期限が決まっている場合は注意が必要です。

契約から引き渡しまでの期間について詳しく解説します。

 

通常は1~2カ月程度

中古物件の契約から引き渡しまで、通常1~2ヵ月程度の期間が必要です。

理想の物件を見つけてから引き渡しまでの間には、購入申し込み、住宅ローンの仮審査、売買契約、住宅ローンの契約、決済・引き渡し、必要であればリフォームなど、さまざまな手続きが必要です。

特に住宅ローンを利用する場合、書類を記入したり必要な添付書類を集めたりするほか、審査の結果を待つ期間も含まれるため、1~2ヵ月はかかることを想定しておきましょう。

引き渡しまでに6~12ヵ月程度かかることもある新築の戸建てに比べると、すでに物件が建っている中古住宅の場合は比較的早く入居まで進めることが可能です。

また1~2ヵ月という期間をなるべく早めたい方は、引き渡しまでの流れを把握して事前に細かい準備を行っておくとよいでしょう。

 

物件と契約内容によって異なるので確認が必要

中古物件を契約してから引き渡しまで通常1~2ヵ月の期間がかかりますが、すべての物件が同じ流れで進むとは限りません。

 

たとえば「引き渡しは〇月〇日以降なら可能」と売主の事情が契約内容として組み込まれている物件は、引き渡しまで2ヵ月以上の待機期間がある可能性もあります。

他にも買主と売主双方の話し合いにより引き渡し前にリフォームを済ませることになった場合なども、工事が完了するまで待機しなければなりません。

逆に空き物件など、決済後すぐに引き渡せる状態の中古住宅であれば、引き渡しまで1ヵ月程度で完了できるケースもあるでしょう。

 

このように中古住宅は売主や現入居者のさまざまな事情が絡んでくるため、物件や契約内容をしっかりチェックして引き渡しまでの期間を想定することが大切です。

 

中古住宅を購入した場合の契約から引き渡しまでの流れ

つぎに、中古住宅の契約から引き渡しまでの流れについて見ていきましょう。

大まかな流れを事前に把握しておけば、引き渡しまでの期間を想定できて余裕をもって準備に取り掛かることが可能です。

 

中古住宅を購入する場合、基本的に以下のような流れで手続きが進みます。

  • 購入の申し込みを行う
  • 住宅ローンの仮審査を行う
  • 売買契約を行う
  • 住宅ローンの本審査・契約
  • 決済・引き渡し

 

現金一括で購入するケースもありますが、今回はほとんどの人が利用を考える住宅ローンの活用を想定した流れを見ていきましょう。

それぞれの段階に分けて詳しく解説します。

 

購入の申し込みを行う

エリアや間取り、設備などが理想の中古住宅を見つけたら、売主に直接もしくは仲介業者を通して購入の申し込みを行います。

購入の申し込みとは「この物件を買いたい」という意思を相手方に示すための手続きで、正式な契約とは異なります。

 

申し込みでは購入の意思表示をするとともに、たとえば以下のような買主側の希望条件を明確に伝えて交渉することも可能です。

  • 決済・引き渡し時期を指定する
  • 希望の購入価格を伝える

 

買主側の希望がとおらず申し込みを取り下げる場合は証拠金を返してもらったうえでキャンセルすることが可能です。

このように、購入の申し込みは正式な売買契約のように法的な拘束力がないため、キャンセルによる違約金がかかることもありません。

ただし、契約するかどうかの回答を不必要に先延ばしにしたり、契約について前向きな回答をしたのに結局キャンセルしたりすると売主側に迷惑がかかってしまいます。

自身の希望を明確にしたうえで内覧で物件の状態をしっかりチェックすれば、スムーズな交渉と決断をすることにつながるでしょう。

 

住宅ローンの仮審査を行う

購入の申し込みを行った中古物件を契約すると決断したら、正式な売買契約の前に住宅ローンの仮審査を行います。

住宅ローンの仮審査とは、住宅ローンを返済していくことが可能な契約者かどうかを金融機関に見極めてもらうための簡易審査です。

 

万が一仮審査を行わずに売買契約に進んで本審査にとおらなかった場合、買ってもらえると思って準備を始めていた売主に迷惑がかかってしまいます。

仮審査は売買契約をトラブルなくスムーズに進めるためにも必要な手続きのひとつです。

 

仮審査の結果が出るのはおよそ1~2週間程度です。

申し込み者の信用情報にマイナスな要素があったり、あまりにも貯蓄が少なかったり、すでに多額の借り入れ金があったりする場合は、仮審査の段階で融資NGの結果が出てしまいます。

また、信用情報などに問題はなくても、住宅ローンの借り入れ希望額が高すぎたり、物件の価値に対して価格が高すぎる場合など、慎重な審査を行うために結果が出るまで時間がかかることもあります。

 

住宅ローンは地方銀行やネット銀行などさまざまな金融機関で申し込むことが可能です。

1つの金融機関で仮審査NGの結果を受けてから他の金融機関に審査を出していては、時間がかかってしまいます。

そのため、同時進行で複数の金融機関に仮審査を依頼すると良いでしょう。

 

売買契約を行う

住宅ローンの仮審査にとおったら、正式な売買契約を結びましょう。

売買契約では、宅地建物取引士から物件の重要事項説明を受ける必要があります。

重要事項説明書には、おもに以下のような項目が記載されています。

  • 権利内容や物件の用途、隣接する道路に関する制限、耐震診断の内容など物件に関する情報
  • 契約解除や瑕疵担保責任、違約金、損害賠償など取引に関する情報

重要事項説明書には法令上の制限など大切な内容が明記されているため、契約前にしっかりと目を通しておくことが大切です。

 

重要事項説明の内容と買主の認識に相違がなければ、売買契約書を交わします。

売買契約書にも物件の所在地や床面積、構造、持ち分など登記の際にも必要な内容が細かく記されています。

契約してから認識違いに気付くことがないように、重要事項説明書とともに、契約書の内容にもしっかりと目を通して不明点は確認しておきましょう。

契約書に署名と捺印をして、売主と約束を交わしていた手付金などを支払ったら売買契約の完了です(実際には契約日までに手付金を振り込んでおくケースが多いです)。

 

住宅ローンの本審査・契約

売買契約書を交わしたら、住宅ローンの本審査・契約に進みましょう。

本審査では仮審査よりも細かいチェックがされるため、2~3週間程度の期間がかかります。

申し込み書を記入するだけではなく、買主自身で以下のような必要書類を準備しなければなりません。

  • 収入を証明できる納税証明書や所得証明書(源泉徴収票など)
  • 住民票の写し
  • 預金通帳
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 登記事項証明書など

引き渡しまで時間をかけたくない方は早めに必要書類を用意しておくとよいでしょう。

ただし、住民票や納税証明書などは「発行から3ヵ月以内のものに限る」など発行期限を指定されるケースもあるため注意が必要です。

 

また、住宅ローンを申し込むには団体信用生命保険への加入が条件となっている金融機関がほとんどです。

住宅ローンを申し込む金融機関をピックアップしたら、契約の必須条件なども事前にチェックしておきましょう。

 

引き渡し

住宅ローンの契約が完了して売主へ売買代金の決済が完了したら、ついに引き渡しです。

引き渡しの日程は決済日をもとに定められることがほとんどでしょう。

引き渡し日は所有権移転や抵当権移転など必要な登記手続きも同時に完了させ、物件の所有権を売主から買主に移します。

決済は、ケースバイケースですが、買主に融資する銀行で行われるケースが多いです。銀行に仲介業者、司法書士が集まり、売買代金の入出金を確認します。確認後、司法書士が法務局に行き移転登記を行います。この日に忘れものがあると大変です。必要書類などは事前に仲介業者がリストアップしますので、確実に揃えておくようにしましょう。

 

まとめ

この記事では、中古住宅を購入する場合の契約から引き渡しまでの期間、流れ、注意点について紹介しました。

中古住宅の引き渡しが完了するまでには、購入の申し込み、住宅ローンの仮審査、売買契約、住宅ローンの契約などいくつもの手続きが連続して行われます。

すべて仲介業者に任せればよいわけではなく、希望条件を明確に示したり、住宅ローンの申し込み先を探して手続きしたりなど、自身で行動しなければならないことも多く含まれています。

中古住宅を購入する際は引き渡しまでの流れと注意点をしっかり把握して、余裕をもった準備をしておきましょう。

どのような準備をしておけば引き渡しまでスムーズに進むのか相談したい場合、江古田プランニング株式会社の知識を持ったスタッフが親身にアドバイスいたします。

東京都練馬区周辺で中古住宅を探している方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

江古田プランニング株式会社

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