「一生に一度の買い物」とも言われる住まいの購入。

だからこそ購入資金が貯まっていても、本当に今買っていいのか悩みますよね。

中古住宅と言えど「人生最大の買い物」になりますから、なるべくお得に買いたいという気持ちもあるでしょう。

本記事では、中古住宅の購入を検討している方に向けて「購入のタイミング」や「購入の時期」について解説していきます。

この記事を読めば、自分に合った購入のタイミングが分かり、念願のマイホーム獲得に向けて大きな一歩が踏み出せるでしょう。

「住宅市場動向調査」から見る中古住宅を購入するタイミング

世間の人々は、何歳くらいで家を購入するのでしょう?

また家の中でも、「中古住宅」を購入する人の年齢は何歳くらいが多いのでしょう?

以下では、「はじめて家を購入した年齢」に焦点を当て解説していきます。

家を買う年齢は37~45歳が多い

国土交通省が発表した「令和2年度 住宅市場動向調査」の結果、はじめて家を買う年齢は「37~45歳」が最も多いことが分かりました。

 

下の表の通り、30~40代が住宅購入者全体の6割~8割を占めていることからも、その年代の数の多さが伺えます。

30歳未満 30代 40代 50代 60歳以上
注文住宅 14.5% 49.2% 21.6% 7.3% 7.4%
分譲戸建住宅 13.5% 51.6% 25.1% 6.9%
分譲マンション 9.3% 44.9% 30.2% 11.7%
中古戸建住宅 8.5% 31.7% 32.5% 13.4% 11.4%
中古マンション 7.4% 28.2% 31.2% 16.3% 13.4%

※参考元:令和2年度 住宅市場動向調査報告書

 

ただし次の表のように、家の種類によって、購入した人の平均年齢は異なります。

家の種類 平均年齢
注文住宅 38.9歳
分譲戸建住宅 37.4歳
分譲マンション 39.3歳
中古戸建住宅 43.8歳
中古マンション 45.0歳

※参考元:令和2年度 住宅市場動向調査報告書

 

最も年齢が低いのは、「分譲戸建住宅」で「37.4歳」、最も年齢が高いのは「中古マンション」で「45.0歳」です。

中古一戸建て住宅の平均購入年齢は43.8歳

では、「中古一戸建て住宅」の平均購入年齢はどうなっているのでしょう?

先ほどの表にもある通り、中古一戸建て住宅の平均購入年齢は「43.8歳」です。

「注文住宅」では、30代の購入が全体の5割を占めていたのに対し、「中古一戸建て住宅」では30代が3割、40代が3割というように変化します。

 

この変化は、今まで住宅購入にこだわらなかった世帯が40代になり、ライフスタイルが変わったり、平均年収が上がったりしたことによって「中古一戸建て住宅」の購入に踏み切ったことで起きていると考えられます。

住宅ローンの完済年齢から逆算して購入する人もいる

世間では、住宅ローンの完済年齢から逆算して家を購入する人もいます。

家を購入する際は、住宅ローンを組むことが多いですが、ほとんどの住宅ローンには以下のような決まりがあります。

  • 申し込み可能年齢:20歳以上65歳未満
  • 完済年齢:80歳
  • 最長ローン:35年

この決まりにより、もし最長ローンを組みたい場合は、45歳までに家の購入を決断しなければなりません。

30~40代の住宅購入者が多い理由は、「住宅ローンの完済年齢から逆算しているから」ということもあるでしょう。

ライフステージで見る中古住宅を購入するタイミング

世間では、結婚・出産・子育てなど、ライフステージの変化をきっかけに中古住宅を購入する人も多くいます。

どんな変化が中古住宅を購入するタイミングにつながるのか、そのタイミングで購入するメリットや注意点は何かを解説していきますので、ご自身のライフステージと照らし合わせながらご覧ください。

結婚

中古住宅の購入を考えるきっかけになる、最大のライフステージの変化のひとつに「結婚」があります。

2人暮らしのためだけでなく、将来の子どものことを考え、新婚早々に居を構えておこうとする夫婦は少なくないようです。

 

結婚のタイミングで中古住宅を購入するメリットは以下の2つです。

  • 比較的自由に動けるため、中古住宅の内覧などにたっぷり時間が割ける
  • 若いうちに住宅ローンの支払いが始められる

中古住宅を購入する際は、何件も内覧してまわる必要があるため、相当の時間を要します。

その点、結婚してすぐなら、比較的自由に動けるので、スムーズに購入に至れるでしょう。

また、20代から30代のうちにローンを組んでおけば 定年頃には支払いを終えられる点も大きなメリットです。

 

注意しなければならないのは、2人の生活費が不明確なため、住宅ローンに充てられる金額が読めないところです。 

結婚後すぐに住まいの購入を考えるのであれば、2人の生活費がどれほどかかるかを明確にしておかないと、後々の生活がままならなくなってしまいます。

また、若いうちは転勤や転職をする可能性もあります。

長期的なライフプランを見据えたうえで中古住宅を購入するようにしましょう。

出産

「出産」をきっかけに、中古住宅の購入を決める人も多いです。

賃貸では手狭になってしまったり、近隣に物音が伝わってしまったりするため、家を持とうと考える人が多いようです。

また、結婚から数年が経ち、生活費の見通しが立った状態であることも大きな決め手となっています。

 

出産のタイミングで中古住宅を購入するメリットは以下の2点です。

  • 子どもの通う幼稚園や保育園、小学校などの教育環境を意識して住まいを選べる
  • 病院や公園などの施設の有無、子育てしやすい環境かどうかなどを意識して住まいを選べる

上記のことは、子どもができたからこそ慎重に見極めることができるでしょう。

 

注意しなければならないのは、出産前後の職場の対応次第で、住宅ローンの返済が苦しくなる可能性があることです。

勤め先の職場で、産休・育休を取ることや、急な休暇を取ることが難しい場合、夫婦のどちらかが退職を余儀なくされます。

その場合、収入が減少し、住宅ローンの返済も、家計のやりくりも苦しくなってしまいます。

したがって、出産のタイミングで家を購入するなら、さまざまな可能性を視野に入れながら、無理なく返済できる住宅ローンを組んでおきましょう。

また出産前後は女性の体調が変化しやすい時期でもあるため、中古住宅探しが負担にならないようにすることも大切です。

入園・入学

子どもの「入園・入学」をきっかけに中古住宅を購入する人もいます。

子どもが大きくなるにつれて、今の部屋を手狭に感じたり、兄弟姉妹を増やすことを視野に入れたりすることが、家を持つタイミングにつながっているようです。

 

入園・入学で中古住宅を購入するメリットは、通わせたい幼稚園・保育園・学校の近くに家を持てることです。

通学時間の短縮ができるため負担を減らせるほか、保護者としても安心して子どもを送り出せるでしょう。

 

注意しなければならないのは、年齢によりローンを組みづらくなっていることです。

子どもの年齢が高くなるほど、自分たちの年齢も高くなっています。

そうなると長期の住宅ローンを組むための審査が厳しくなります。

ローンを組みたいのであれば、なるべく早い段階で購入を決断しましょう。

老後

近年では、子どもが巣立ち、夫婦2人だけになったタイミングで初めて中古住宅を購入するケースも増えています。

家族の人数が減ると、それまで使っていた部屋が不要になるほか、管理も大変です。

そのため、「老後」に思い切って中古住宅を購入する人も多いようです。

老後に中古住宅を購入するメリットは、住む場所に囚われなくてもよいことです。

田舎の家を買ってUターンすれば、老後の余暇も楽しめます。

 

注意しなければならないのは、年齢の条件により住宅ローンを組むのが難しいことです。

65歳未満なら、住宅ローンの支払い期間を短くして、月々の支払い額を大きくするほかありませんし、65歳以上なら、一括で支払わないといけません。

その場合、預貯金や退職金を使うことになりますが、すべてのお金を使ってしまい、万一病気や怪我になったら大変です。

無理のない範囲で予算を立ててから住宅を購入するようにしましょう。

中古物件を購入する時期はいつがいいの?

ここからは、「中古物件を購入する時期」に焦点を当てて解説していきます。

「物件が動きやすい時期」や、「中古住宅の年間売り出し数」を参考に、購入の時期を見極めていきましょう。

一般的に1〜3月は物件が動きやすい時期

不動産会社で物件の動きが最も多くなる時期は「1~3月」ということが判明しています。

4月から始まる新生活のタイミングに合わせて物件の解約・締結が盛んになるためです。

中古住宅は年間で平均して売り出されている

中古住宅等の売買物件に関しては、季節に関係なく平均的に売り出されていることが判明しています。

そのため、1~3月に物件が大きく動くというよりは、年間を通して平均的に売り出されているのが中古住宅の特徴です。

例外として、消費税増税前の駆け込みや金利上昇前のタイミングで駆け込みで多くの物件が売却されるケースもありますが、これは特殊なケースと言ってよいでしょう。

中古住宅の購入は1年を通して物件を探し比較検討すべき

先述したように、中古住宅は年間で平均して売り出されているほか、時期によって売却価格が大きく変動するということはほとんどありません。

中古住宅には、「この時期がお得!」という時期がないのです。

 

したがって、中古住宅の購入は決して焦らず、1年を通して比較・検討すべきです。

まずは購入予算や動機、今後のライフプランについてはっきりさせましょう。

次に、不動産会社選びや物件探しに十分な時間を使いましょう。

物件は、ただネット上で見るだけでなく、実際に足を運んで内覧したり、専門家に欠陥等がないかをチェックしてもらうことも大切です。

一生に一度の買い物ですから、十分に時間をかけて物件を購入してください。

まとめ

この記事では、以下の点について解説しました。

  • 中古住宅の購入のタイミング
  • 中古住宅の購入の時期

中古住宅の平均購入年齢は「43.8歳」で、購入のタイミングは結婚・出産・入園・入学・老後といったライフステージが多いです。

ただし、タイミングは人によってさまざまなので、必ずしもこのタイミングという決まりはありません。

ご自身の、またはご自身の家族のライフプランに合ったタイミングを見極めて物件を購入しましょう。

 

また、中古住宅の購入がお得になる時期は特になく、1年を通して物件が売り出されています。

焦らずにさまざまな物件を比較・検討し、納得のいく1件を見つけてください。

 

東京都練馬区とその周辺の不動産に関して安心して中古住宅の購入をしたい方は、江古田プランニング株式会社にお問い合わせください。

不動産のプロが、お客様の不安に寄り添い、丁寧にアドバイスさせていただきます。

購入の際の初期費用についても出来る限りご相談に乗りますので、ぜひ一度お問い合わせ下さい。

 

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